学校長の部屋2025-1
2025.05.02
学校長の部屋
みなさんこんにちは。
2025年4月より学校長に着任した大藤行央と申します。よろしくお願いします。
さて、今日は2年生のセルフサイエンス(SS)という授業にお邪魔しました。



中学受験で自分のために懸命に努力を続けてきた生徒たち。自修館での6年間では彼らに、「誰かのために力を尽くす」「社会に貢献する」心を育んで行きたい。また、「誰かと一緒に生きていく」「多くの人々と協働していく」気持ちを持つ人に育ってほしい。そうした心の土台が「学び続ける姿勢」につながります。
読み書き計算などの知的な能力=「認知能力」と同時に、著しく成長するこの6年間に、協調性やコミュニケーション力などの内面的な能力=「非認知能力」を身につけてほしい。だから本校では、教育にEQ(Emotional Intelligence Quotient 心の知性、こころの知能指数)を取り入れています。SSの授業はその根幹を成す授業です。



この日の授業では、それぞれのアイデンティティを確認してグループのメンバーとの違いを知る。次に自分の家族と仲間の家族の家庭でのルールの違いを知る。さらに広げて「文化の違い習慣の違い」という本で日本と世界の違いを知りました。さらに、その違いを乗り越えて認め合うことの大切さについて学びました。
心の土台作りはそう簡単にできるものではないですし、成長の早さもそれぞれ異なります。前期課程の3年間、このSSの授業を通して、少しずつ、繰り返し、そして学年に応じた方法で、非認知能力を高めるための取り組みを続けていきます。