SCROLL

FOLLOW US

お知らせ

NEWS

高大連携

2025.07.16

学校長の部屋

 高校と大学が密接に連携する「高大接続」のあり方は、今後ますます重要性を高めていきます。その背景には、高校までの学びで育まれる基礎学力だけでなく、自ら課題を見つけ、解決する力が大学生活やその先の社会生活において必要とされているという現実があります。しかし、これを単に「接続」するだけでなく、積極的な「連携」として捉えることで、単なる移行期間にとどまらない、継続的で深い学びのプロセスを生徒に提供することができるのです。

 本校では、この「高大連携」の意義を次のように捉えています。それは、「大学で学ぶことへの興味を早い段階から見いだし、将来への視野を広げる機会をつくること」です。本校に通う全ての生徒が、大学での学びを身近に感じ、興味を具現化し、自らの将来をより主体的に切り拓く力を育む。そのために、私たちはさまざまな機会を設けていくべく準備を進めています。

 6月26日に4学期制の2学期に入りました。夏休みも挟まり、関西フィールドワークや芸術鑑賞会、合唱コンクールとなかなか忙しい2学期ですが、さまざまな高大連携の動きが始まっています。その一部をご紹介します。

〇ペロブスカイト太陽電池の研究室訪問

 6月27日桐蔭横浜大学におきまして、ペロブスカイト太陽電池の開発者、ノーベル賞候補とも言われる宮坂力教授の研究室を後期課程の希望者20名の生徒が訪問しました。安くて薄くて軽く、加工もしやすく、「太陽光発電のゲームチェンジャー」と言われるペロブスカイト太陽電池について語る池上教授や大学院生の熱量に圧倒され、目の前で太陽電池を作れる手軽さに驚き、生徒たちは終始興奮気味でした。池上先生への質問タイムは、予定時間を大幅に超え、世界の最先端の研究を身近に感じた一日になりました。

〇フェリス女学院大学との高大連携協定締結

 7月8日、150年を超える歴史を有し、日本に「キリスト教に基づく教育」を根付かせたフェリス女学院、その高等教育を担うフェリス女学院大学と、本校にとって2校目となる高大連携協定を締結しました。

 同大学は今年、1学部3学科への再編を通じて、多様な学問分野の融合と深化を図り、それぞれの学科で特化された専門領域を提供しています。この連携によって、本校の生徒は多様な学問分野に触れる貴重な機会を得ていきます。また、この協定の目的は、単なる学術的な知識の伝達にとどまらず、大学生や留学生との交流を通じて相互理解を深めることにあると考えています。高校生と大学生が共に学び合い、異なるバックグラウンドを持つ留学生との対話を通じて、双方にとって有意義なグローバルマインドを育むことができるのです。大学に進学する“その後”を見据えた人間的な成長を促せること、これこそがこの連携によって得られる最大のメリットだと考えています。

          フェリス女学院大学 学長 小檜山ルイ先生

〇東京農業大学農学部への学年全体での訪問

 前期課程の合唱コンクールが行われる8月28日、4年生全員が厚木にある東京農業大学農学部を訪問します。この訪問は、文系・理系を問わず、生活や環境、食料など「農」に関する幅広い視点を体感することを目的としています。特に、研究室訪問では最先端の農学研究に触れることができ、生徒たちの関心が「地球規模で考える課題」へと広がるきっかけとなるはずです。「農」という視点から学ぶ貴重な機会が、未来への様々な可能性を示してくれるはずです。

 他にも、近隣のさまざまな大学と連携に向けての対話を進めています。私たちの目指す高大連携は、単なる「大学進学」のための準備としての高大接続ではありません。本校の生徒一人ひとりが、自ら探究する力を育み、将来に向けた希望を持ちながら成長できるよう、多岐にわたる取り組みを継続的に進めていきます。

☆校長Instagram『principal_of_jishukan』を始めました!

https://www.instagram.com/principal_of_jishukan/?igsh=MXdkc2hhdnQ5MWsydw%3D%3D#

皆さんに自修館をより身近に感じていただけるよう、私の学校内外の日常を発信していきます。よろしければ、フォローをお願いします!

NEWS